ミシンはもともとマシン

 おかーさんがミシンを買ったというので見に行ってきました。
 特に変哲もない、ふつ〜のミシンでした(笑)
 しかし!これを購入するまで、いろいろなことがあったそうです。
 まずは秋葉原に父と母がでかけたときのこと。
 とある家電量販店で、
『大特価 \6,600』 というミシンがあったそうです。
 そんなに凝ったモノではないけれども、ちょっと縫うにはこんなもんで充分じゃないかしら、、、
 そう考えた母親は、お店の方に在庫の確認をしました。
 すると、もう売り切れてしまっていました。
 あらーと思い見回すと、もう一ランク上の『\8,800』というのが目に入りました。
 見本の商品をながめていると、販売員のオバサマが近づいてきて
 「奥様、なにかお探しですの?」と声をかけてくださったそうです。
 「手軽に使えるミシンがあればな、と思って」と母も答えます。
 その視線の先に\8,800のミシンがあることに気づいたオバサマは
 「これを検討中?コレは手軽には使えないわ〜。中の細かい機械が外国製だし。
  壊れたりすると修理ができないのよね。あまりオススメはできないわ」
 とのことをツラツラと説明。
 それをふんふんと鵜呑みのやぶさき母。
 オバサマ、押しの一手が入りました。
 「奥様がおっしゃってる条件を全部クリアするのはこちらですわ。メーカーも有名ですわよ」
 と紹介されたミシン。お値段は
 \300,000! チキチキチーン!
 「これがこーで、あれがあーで、、、」とだんだん洗脳されていく母親。
 なんと、その場で買ったそうです。。。

 しかし。
 家に帰ってから母は父に相談したそうです。

 「私、ダマされてない?」
 しかし、父にはミシン市場の相場などがわかるはずがなく「そんなもんじゃないの?」と
 落ち着いていたらしいです。
 そこから母の取った行動がすごいです。
 全部で6軒の家電量販店やデパートをめぐり、調査に乗り出したのです。
 なかなか同じモノが見つからず、あれー?と困る母。
 6軒目のお店では、とうとう販売員さんに話をきいてもらったそうです。
 すると、、、
 「そのメーカーは実際ツブれてて、今は下請けの会社が細々と在庫を売ってる状態。
  おそらく、買わされたのもかなり古い商品なはず。
  それに、中の機械が外国で作られたからどうなの?
  企画や製造法は日本で考えられ、実際の作成を外国でおこなってるだけでしょ?
  いまやそっちのほうが上等よ」
 要約すると
買わされたあんたがバカ
 そこまで言われて母親も「そういえばパンフレットが妙に古めかしかったわ。。。」
 ということに気づいたらしいです。
 で、その販売員さんはさらに続けます。
 「それこそ、奥さんの望む程度のミシンだったらこのへんで問題ないです」
 と、
\120,000 のミシンを教えてくれました。
 がーん、となった母親はその足で、先ほど買った30万のミシンを
 クーリングオフを駆使して返品したそうです。
 返品しちゃった母親に、今度は父が「ミシン買わないの?」となぜかしつこくきいてくる(笑)
 ということで、\120,000のミシンを買いに行ったそうです。
 それも現金で買うとか、なんとかいろいろ条件をつけて、
 結局\100,000を切った金額で購入したそうです。おそるべし。


 で★私が見に行ったときは、そのすったもんだでやってきた
 おニューのミシンは、まだビニールをかぶった状態で和室のすみっこに置いてありました。。。
 「なんか縫ったの?」とききましたところ、
 「糸が売ってなくて」と答える母。

 本当に欲しかったの?!


 平和な一日でした。。。