二日目
野外でのお食事や、お酒というのはなぜかおいしくて楽しく感じるものです。
この日のBBQも同様でした。
気付けば日付を回った頃。
ひとりの女子、H子の姿が見えません。どうやら先に寝たようです。
確かにそろそろ眠さを実感する頃ではありましたからね。
すると、そのとき恐ろしい悪魔のような声が聞こえてきました。
「起こしに行くゾ」
その悪魔は先輩で、Rさん(女性)といいます。
普段はしっかり者で、みんなに頼りにされている先輩のうちのひとりです。
「まさか〜。起こすなんてねぇ」と思っていましたが、Rさんは本当に
H子が寝ているバンガローに突進していきました。
まさに惨劇(汗)
「おーきーろー」という大きな声が聞こえてきます。
長野の山奥だから許されるであろうおたけびです。
かわいそうに、H子は起きたようです。
ところが、、、H子も「鬼一派」の一員になってしまったのです。
その後もRさんの「鬼っぷり」はとどまるところを知りません。
いきなり「ねぇGさん」と、先輩の男性を呼びつけて「アイス食べたい」とか
後輩の発掘調査員ヒロカズを呼びつけて「アイス食べたい」とか(泣笑)
そこで、お酒を呑めない先輩がひとりいたので、そのひとに車を出してもらって
走って10分はかかるコンビにまで行くことに。
なんだかんだで5人は出かけて行ったようです。
私は残ってる組だったのですが、残ってる人たちは「そろそろ寝ようか」と言って、
BBQを片付け、みんなで輪になって歯を磨いて、ちょっと修学旅行気分を満喫(笑)
「じゃあまた明日*」と言って、みんながそれぞれのバンガローに消え
布団にもぐりこみました。あーこの時間に寝れば明日はテニスを元気よくやれそうだ
などと考え、眠りにおちそうなそのとき、悪夢が起きました。
「おっは〜〜〜っ!!!!」
と、同時に電気を煌々と付けられ、布団をはがされる。。。
一瞬なにが起こったかわからない私達。
そんな私達をとりまく、いつのまにかコンビにから帰ってきていた悪魔共は
さかんに「おっは〜」だの「まよちゅちゅ〜」だのと
騒ぎ立て、かたっぱしから布団をはがし体をむりやり起こそうとする。
はぁ?!この時代におっはーだと?!
だんだんいろんなことにむかついてくる(笑)
とうとう全員起こされて、しかたなく外のBBQのところまで出る。
すると、さっきまで輪になって歯を磨いた同士の男性陣も全員起こされている(笑)
悪魔のR&H がひとこと「飲むぞ♪」。超〜いい笑顔。超〜〜楽しそう。
でも、わずかな隙を見つけ、そ〜っとバンガローへ帰る私達被害者。
ソロリソロリと歩き部屋に入った瞬間に電気を消し、それぞれの布団にスライディング。
しかし、悪魔も気付くのが早かった。。。
またもや「おっはー」地獄をお見舞いされる。
その後同じコトを二回繰り返す。
しかし、最後にはさすがに私達の顔が怒っていたらしく、Rさん、ちょっと弱気。
「10分だけでいいから」とか「ごめん。やっぱり寝て」とか、情に訴えかけてきます(笑)
そしたら寝れないぢゃん〜ということで、みんなでまたBBQ会場へ。。。
怒りが収まらない被害者で話し合い、Rさんに同じを合わせようという計画が持ち上がる。
そのため、Rさんを早く布団にいれようとみんなで誘導作戦を取る。
しかし、計画に気付いたのかRさんは眠いはずなのに、寝ようとしないんです。
8月とはいえ、もう秋が近い山奥。夜中ともなれば結構冷え込みます。
そんなところで、なぜか持久戦。かなり無駄な体力を使っているような。。。
「もうだめか」と思ったそのとき!Rさんがバンガローへ向かって歩き始めるではありませんか!
被害者全員が、Rさんの行動を見守ります。
Rさんの布団は奇しくも、バンガローの一番窓側です。
カーテンがないので、Rさんの影がよくわかります。
--- 横になった。
--- 起き上がった。目薬さしてます。
--- また横になった。
--- メール打ってるよ(涙)
--- あ!布団かぶった。
そこから10分。私達は寒さに震えながら待ちました。
布団に入ってから10分後といえば、かなりイイ頃なはずですよね。
腕時計をみると2:10・・・ ねむっ。
あと7分、、、あと5分、、、
何度も発声練習をしながら、"そのとき"を待ちます。
とうとう「Go」が出ました!
全員がバンガローに向かいます。
そーっと中に入ると鬼と呼ばれたRさんが眠っています。
Rさんを取り囲み、そっと毛布をはがし、せーのでいきましたね。
「おっはーーーっ!」
びくっとするRさんをそのまま、バシバシとまさにたたき起こし、外に運びだしたのでした。
その後きょとんとするRさんを残し、被害者達はさっさと眠りについたのでした。
これが通称「Rカーニバル」「Rフェスタ」といわれる全貌でありました。
ときどきあるらしい(恐)
あー、こわかった。
ちなみに、買ってきたアイスはかなりの寒さのため不評でした(笑)
あげく、Rさんは自分のドーピング用にドリンク剤まで購入していましたとさ。