新撰組ではなく新選組なのだと
昔「はじめちゃんが一番」というマンガが大好きでした。
もちろん今でも大好きです。何度も読み返しております。
その渡辺多恵子先生が、「はじめちゃん〜」を完結させた後に始めた連載「風光る」に
最近、改めてハマっております。
これも連載が始まり単行本になるやいなや一巻からすべて買い揃えております。
現在17巻まで発刊されておりますが、もちろん全部揃っております!!
話は新選組のお話。
ひらたく話せば、富永セイという少女が神谷清三郎という男性になりすまし
新選組に入隊する話。
沖田総司だけは女性であることを知っているが、ほかの隊員たちにはバレないように
さまざまな話が展開されていくこともあり。
やがて、セイは総司に恋心を描くのでした〜♪
と、これだけだとただの色恋沙汰でおわりそうなものですが
このマンガはまったく違うのですよ〜〜。
時代背景や実際の史実に沿ったものですから、「マンガっぽくない」んです。
すごくリアル。
というか、生々しいというか・・・
セイちゃんは本当に生きているようです。
けなげで強くてはかなくて、かわいくてたくましくて、、、
こんな女の子に生まれたかったなぁと、思ってしまいます。
総司との恋を実らせてあげたいけど、新選組にいるままではむり。
いまさら「女子でした」なんて言ったら間違いなく切腹。
なんだかハラハラするなかで、彼女は笑顔なんですよね。
そんな彼女や、彼女をとりまく人たちのセリフは、私の心に響く言葉が多いです。
男性も女性も是非読んでいただきたい作品でございます。
もちろん、新選組に詳しくなくても、とってもわかりやすくストーリーに組み込まれているので安心です☆
実在のキャラクターも、史実を元に渡辺先生が「肉」をつけて、みんな憎めない人々ばかりとなっております。
私のイチオシは「斉藤一」さんです。
実在した人物ではあるのですが、この作品の中での斉藤先生しか知りません。
でも、とってもすてきなキャラクターです。
きっと、現代、、というか今、私の近くにいたらゼッタイ好きになるタイプ!(笑)
歴史は得意じゃないけど、今の日本があるのは新選組をはじめ、
さまざまな人たちの生活があったからこそなのです。
それを授業だけではなく、マンガや小説で知るのも悪いことじゃないわね〜と
改めて思ったやぶさきでした。