ワーワンワン ワーワンワン
特に何もない日。
というわけで、お医者さんに行ってみる。
ノドを診ていただくのに、あのヘラみたいので「おえっ」となるのが
いやなので、先生にその旨を伝えました。
「あ、ハイハイ」と軽い返事を下さり、ほっと一安心。
すると、先生はプチ懐中電灯みたいなものを片手に立ち上がり
「じゃ、やぶさきさん"あぁ〜"って言って下さい」
と言うのです。
私は座っているので、先生のほうを見るつもりでちょっと上向き加減で
「嗚呼あぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁああぁぁあ〜」
と、うなります。
すると先生は上から覗き込むかたちになり
「ふーん。この人はアレだね」
と看護婦さんに話しかけています。
「あーっていうだけでもこんなに緊張して、ノドがぎゅっと締まってるよ」
私の耳の下をもみもみしながらまだ続けます。
「こういう人は胃カメラ飲ませても、ぜんぜん入らないんだよね〜
ノドとか食道が"絶対入れるもんか!"って強情に固くなるんだよね〜」
と、楽しそうに話しております。
そのあいだも私は「あああぁあぁぁあぁぁあぁぁ」と言いっぱなし。
しばらくして問診がほんのちょっとあって終わり。
お薬が三種類出ました。
胃が痛くなっても、胸が苦しくなってもこの先生にはかかるまい、と
固く誓った"1"だらけの日でした。