泣きむし

 先日、とあるテレビ番組を見ていました。
 動物の番組で、以前からときどき見ている番組です。
 今回は、ライオンのお母さんの子育ての特集でした。
 5匹の赤ちゃんを抱えたおかあさんは、群れから離れてひとりきりで育児の真っ最中でした。
 5匹のうち、2匹は先日牛の攻撃に合い、頭に傷を負っていましたが元気な様子です。
 しばらくすると、若いオスのゾウがライオン親子の寝床近くで暴れ始めました。
 危険を察知したお母さんは、わが子を安全な場所へ移動させます。
 移動って言ったって、1匹ずつ口にくわえて運ぶのですから時間がかかります。
 ちょうど3匹目を運び終えた頃、1匹の赤ちゃんがゾウに踏まれたのか
 血だらけで倒れているのです!
 そんな子供をやさしく抱きかかえるようにして、傷を舐めるお母さん。
 ぐったりしていた赤ちゃんも、それに元気付けられようやく動き始めます。
 ところが、お母さんはこの赤ちゃんが助からないことを"におい"で感じ取りました。
 実際、赤ちゃんは背骨も折れ、内臓も破裂してたことでしょう。
 すると、お母さんは赤ちゃんの顔をすっぽりと口にいれました。
 赤ちゃんの呼吸を遮断したのです。
 窒息死させたのです。
 20分ほどでしょうか。。。


 そのあと、お母さんは赤ちゃんの亡骸を食べ始めました。
 放っておけば、他の動物に食べられるかもしれない。
 それは、家族にとっても危険です。
 それなのであれば、今自分の栄養にして他の子供達を育てることを選んだのでしょう。
 動物ですから、考えた行動ではないはず。
 「本能」なのでしょう。

 
 話は長くなりましたが、私はこの映像を見ながらずーっと泣いていました。
 悲しいのかつらいのか、かわいそうなのか、わかりません。
 ただ、目の前にある光景、動物にとっては当たり前であろうことが
 私には衝撃的でした。
 (ちなみに、これを書きながらもデスクトップが涙で雲って見えない状態です。
  ブラインドタッチ。)


 と、話はここからで、最近私はすぐに泣きます。
 本やマンガでもま、まぁ普通に泣くのですが
 テレビなんてみてるとしょっちゅう涙が出てきます。
 ちいさなこどもがお使いに行く、小学生がみんなで力を合わせて頑張ってる
 職人さんが将来の話をする、ドラマの中で誰かが失恋をする・・・
 なにを見てもきゅんときてしまうのです。
 こないだはディズニーランドでミュージカルやエレクトリカルパレードを見ても
 「ぐっ!」と来てしまいました。
 年をとったせいでしょうかねぇ。。。

 あ、でも「藤岡弘、の探検隊」シリーズは、笑い泣きでしたけどね☆
 (現在は、川口宏の探検隊DVDにハマっています)


 泣く、という感情的動作を持っているのは人間だけです。
 しばらくは泣き虫でいこうと思います。