土砂崩れ

すごいでしょ?

 明け方・・・雨が地面、そして屋根を、木々を叩きつける音で眼が覚めました。
 昨日はあんなに天気が良かったのに、今日は雨なのかなぁ・・・
 そんなことを思いながら、また眠ってしまいました。
 9:00頃、みんな起床。
 雨がまだすごい。
 ここはテレビがないので、予報も状況もわかりません。
 まぁ、ときどき明るくなるので、すぐやむんじゃないかね、なんて言っていました。
 私が携帯のサイトで天気予報を見ると、「大雨警報」は出ていました。
 今日はほどほどに遊んだら、東京にみんなで帰ることになっていました。
 しかし海では遊べません。最終日なのに残念です、、、
 せっかくなので、雨も弱まってきたので、車で観光にでかけることにしました。
 新潟が地元のじゅんちゃんですら、あまり行ったことがないと言うほうへ行くことにしました。

 ときおり雨が激しくなることもありましたが、そのまま観光を続けていました。
 弥彦スカイラインという山道があり、それを通り抜けることにしました。
 山を越える道なので、うねうねと山沿いのカーブが続きます。
 雨量が多いらしく、脇の用水路は激流になっています。
 小枝や砂利が道路に散乱していて、ゆっくり走ることに。
 しばらく行くと、少し大きな砂利が含まれた土砂崩れが起こっていました。
 車が四駆なので、とりあえずそれを越えました。
 これは早めにこの道は通り抜けたほうがよさそうだ、という話になりました。
 しばらく行くと、霧が濃くなってきました。
 どうやら雲の中、みたいです。
 頂上にはサービスエリアがありました。
 営業しているようです。
 雨が激しくなってきたため、そこで休んでいる人たちもいるようです。
 そこを通り過ぎ、くだりの道になりました。
 すばらく行くとなんと、大きな木がねっこから抜かれ道路をふさぐように倒れていました。
 これはむりです・・・
 しかたなくUターンし、来たほうへ戻ることにしました。
 またSAの前を通り、来た道を進みます。
 すると、、、、さきほどの土砂崩れの現場が、山が崩れ滝のようになってしまったいたのでした。
 三人とも青ざめ、さっきのSAに行くことにしました。
 SAでは従業員の方々が、雨漏りに四苦八苦しているところでした。
 「ここも早めに営業を切上げますので・・・」と店員さんに言われたので、事情を説明しました。
 すると、急いで役場に連絡をしてくれました。
 倒木のほうは、缶ジュースの業者さんが車を倒木と倒木に挟まれ、車を置いて歩いて戻ってきたそうです。
 すごいことになってしまいました。
 雨は強くなり、カミナリがときどきなり、そのたびにこのSAの電気が一瞬消えます。
 このSAからはクライミングカーというエレベーターのような乗り物で山頂に行き、
 そこからロープウェィでふもとの弥彦神社まで降りれるそうです。
 復旧するのを待つ人たちが私達のほかに4人。
 取り残された感が募ります・・・
 それから何時間か待ちましたが、復旧のメドが立たないとのことで
 しかたなく車を置いてロープウェイで下山することになりました。
 こんなときでもしっかりロープウェィの乗車賃はとられましたけど・・・

 
 疲れた私達を乗せたロープウェィも雷の影響でしばらく止まっていたようです。
 しかたなく乗った私達に、添乗員さんは観光案内をしてくれます・・・
 誰一人観光客じゃないんですから・・・。マニュアルどおりにこなしていく姿が物悲しいです。
 神社まで降り、近くの駅まで歩くことにしました。
 とりあえず一度じゅんちゃんのうちに戻り、荷物を取りに行くことにしました。
 じゅんちゃんのおうちはお盆に入るので、もうこれ以上はやっかいになれないのです。
 ですので、道路復旧の連絡が入ったらすぐに迎える場所にいようということになったのです。
 駅に着いたら、様子がおかしいです。
 電車が動いていないのです。
 どうやらこっちも雨の影響で止まっているそうです。
 これから線路の点検にはいるのでまだまだ動かないとか・・・
 どうしよう〜と思っていたら、なんとタクシーで振替輸送をしてくださることになりました!
 弥彦神社から出雲崎まで。なんと7,300円もかかりました(汗)
 でも、振替なので私達は一円も払っていません。
 それどころか、駅からメーターを切って、じゅんちゃんのうちの前の海岸まで無料で送ってくださいました。
 運転手さん、ありがとうございました!
 そこから荷物をまとめて、一度役場に連絡をしてみました。
 まだメドが立たないそうです。
 それどころか、倒木のあったほうは道路自体が崩れたらしいです。。。すごいわぁ。
 こえー。
 荷物を全部持ち、もう一度弥彦神社のほうまで出ました。
 じゅんちゃんのお父上に安い素泊まり宿を聞いてそこに行くことにしました。
 宿は、きれいな温泉つきホテルでした。
 早速フロントで空き状況を確認すると、本日は満室・・・
 すると、フロントの方が近隣のホテル等に連絡を取って確認をしてくださりました。
 ところが、あたったところは全部満室・・・
 ここここ困った〜。
 と、思っていたら中居さんのような女性が、
 「少し畳がよふごれてしまっていて、宿泊を取りやめている部屋でしたらあるのですが・・・」
 と、相談を持ちかけてくださいました。
 「まったく気にしません!屋根と床があれば充分です!」
 すると、ちょっと値引きさせていただきますので、とすばらしい対応をしてくださいました。
 もう感動!!しかも、事情を説明したところ、とっても同情してくださって
 朝ごはんまでつけてくださいました。
 なんてみなさん優しい方なのでしょうか。
 夕飯にはもう間に合わないので、とりあえず一度お風呂(温泉!)に入ってから外にごはんを食べに行くことにしました。
 お風呂から上がったときに、私の電話がなりました。
 出ると、役場の方からでした。
 「一般の車両は通れませんがとりあえず、道は確保できましたので、明日取りにいらしてください」
 とのことでした。よかったぁ☆
 とりあえず安心してごはんを食べました。
 部屋に帰ってきて、ちょっとだけお酒を飲んで、もう一度温泉に入って就寝。
 はー。
 寝る頃に思い出しましたね。
 今日は私の誕生日だったってことに・・・。
 一生忘れられない、壮絶な誕生日になりました(笑)