窓のない 部屋の明かりで かくされる グラスに残る うすい口紅

 セントルイス組にて、課外授業の2時間目が行われました。
 これを詳しく話してしまうと、ちょっとアレがアレな気がするのでかいつまんで。
 そういえば、基本的に毎日大人のDSやってるけど、あんまりあたまよくならないなぁ。。。
 まだ、アレアレ言ってますもん、日々。
 

 今日はちょっとこじゃれたバーに行ってまいりました。
 カバーチャージがかかるような。
 さまざまなリキュール類のビンが並べてあるような。
 そして、しずかにジャズが流れているような。
 そんなところに三人で行ってまいりました。
 はじめはおだやかなジャズの中で、すこし声をひそめてしゃべるようなそんな空間。
 だんだんとお客さんが入ってきて、にぎわい始めてくるとジャズも軽快な曲に変わる。
 バーテンさんも気さくに話しかけてくださったり、私たちの質問に答えてくれたり。
 そんな些細な会話ができるだけでも、すごく居心地がよかったです。
 出てくるアルコールも、いつもの居酒屋の「中ナマ」に比べたらかなり少量ですよ。
 でも、それをゆっくりと楽しめる時間が流れているのです。
 くぅーーーっ!私、またオトナの階段のぼっちゃったよ、コレ。 ← これがこどもなの!


 周りを見渡すと、テーブル席ではキャンドルを挟んだカップルが、
 少し顔を近づけあって穏やかな談笑をしているようすだったり、
 ベージュのジャケットを着た老紳士がひとりで入ってきて、少し高さのあるテーブル席にすっとすわり、
 たった一杯だけ、ゆっくりとバーボンを飲んで帰ったり、
 女の子5人ほどのグループも、その場をわきまえた程度の明るい声で楽しそうに話をしていたり。。。
 さまざまな人の「時間」を見ることができました。
 時間?空間?国?違う世界?にいるような。なんだろう、なにか錯覚をおこしていたような気さえしました。
 私もここの住人になりたいって、この空間に溶けたい、みたいな感覚、、、かなぁ。
 心が「ここ」にある、っていうのがわかる感覚、、、かなぁ。
 言えないはずの言葉が言えそうになってしまうような。
 けど、楽しい時間はあっというま。
 私たちは現実社会に帰るために、お財布から紙幣を出してキャッシャーに渡し
 「おやすみなさい」とエレベーターホールに通されたのでした。
 なかなか来ないエレベーターに少しほっとしてたのは私だけかなぁ。
 

 そのお店のある建物から一歩出てしまえば、、、いつもの雑然とした風景。
 私たちが普通にくらしているニンゲンの世界。
 さぁ、帰らなくちゃ。
 今までの空気とか居心地とかをおみやげにして。
 よし。まだ頑張れるかも。