鯉と鰻のハーモニー

ごはんが来るまで撮影大会でした

 今日は亡くなったおじいちゃんの13回忌でした。
 親戚がほとんど集まって、法事となりました。
 こんなに揃うことはなかなかめずらしいです。
 
  
 母方の祖父、ということになるのですが
 母親は4人姉弟なのです。
 なので集まるとなると結構な人数です。
 しかも!いとこの男の子ふたりがもう結婚しているので
 お嫁さんも一緒にきてくださいましたので
 また人数も増えてにぎやか☆
 法事なのに、にぎやか。
 おじいちゃんには元気な私たちを見せてあげたいから
 湿っぽくなる必要もないかな、と思いました。


 墓地にも桜があって、きれいに咲いていました。
 おじいちゃんのお墓からも、大きな桜の樹が一本見えます。
 特等席でお花見、ですね。


 全部終わった後に、みんなで会食することになっています。
 墓地からは少し離れているので、それぞれの家族単位で移動。
 お天気のいい土曜日、ということで街はお花見ムードまっさかり!
 道路も結構混んでいました。
 予想よりも時間がかかってしまいましたが小料理屋さんに到着。
 ウチが一番乗りでした。
 その後、ちらほら家族が見え始め全員揃うまでに30分ほどかかりました。
 人数が多いと大変だ☆


 もうみんなおなかぺこぺこなので、早速料理を出していただくことに。
 ここではうなぎを食べる、と聞いてきたのですが
 最初に出てきたのは「鯉のあらい」でした。
 鯉・・・
 あまり日常的でない食材にいささか不安がよぎります。
 見た目は真鯛などに似ている白身でした。
 酢味噌をつけていただくのですが・・・
 結構な歯ごたえで(笑)
 取りきれなかった軟骨?のようなものも口の中でさわり
 飲み込むのがこわい・・・
 味は、世間で言うほど臭くはなかったです。 
 でも、どうしてもJR総武線降りてすぐの神田川を泳ぐ「鯉」が
 私の思考の中を泳ぎ続けて止みません・・・
 鯉・・・


 また、なにかが運ばれてきました。
 うなぎかなぁ?!と思いきや・・・
 「鯉こくでございます」
 ・・・また鯉かよ(暴言)
 私は初めて見たのですが、甘味噌のお味噌汁のなかに鯉が入ってるんです。
 一緒に煮てあるンですって。
 ふーん、と、お椀のふたを取って驚愕。


 鯉の輪切りが入っていました(涙)


 「ほら、見てごらん。ここがスイミー(鯉の名前)の背中だぞ〜」
 「本当だ〜〜、皮がついてるね!ってことはこっちの白いのがおなかだね」
 「皮だけじゃないぞ〜、ほら。これは背びれだぞ〜」
 「すごーい。ねぇ、見て見て!背骨って本当にTボーンなんだね」
 「あっはっは。面白いことを言うなぁ。じゃあこれはなんだかわかるかい?」
 「えぇっと・・・内臓?」
 「そう!正解だ。この黄色いぶちぶちはきっと卵巣だね」
 「へぇ〜!じゃあスイミー(仮名)はメスだったんだね!」
 「おっと、レディーの扱いには気をつけなくちゃいけなかったな!」
  あははは・・・


 な〜んて、私の脳内親子の会話が聞こえてきました。
 結構グロテスクです(涙)
 生物の授業かってくらい。
 でも一応味わってみる。
 ・・・ 音信不通
 みんなそーっとお椀のふたをしめている姿が印象的でした。


 いやな夢を見たあとのような雰囲気のなか、
 ようやくメインのうなぎの蒲焼が出てきたのですが、これがすっごく大きい!
 厚みもあって、ふかふかしています。
 いいにおいを放っているうなぎを早く食べたい!
 でもうなぎには白米だよね!ごはん!ご・は・ん!
 しかし・・・なかなかごはんがこない・・・
 なにか運んできた!と思ったらお漬物・・・
 そうですね、お漬物も悪くないですね。でも・・・
 あ!またなにかきましたよ。
 肝吸い・・・それも好きです。
 親族全員がごはんを楽しみにしているため、箸をおいています。
 テンション、どんどん下がっています。
 今日一番の法事っぷりですよ。


 ごはんという単語を忘れかけていた頃(それは言いすぎ)きました☆
 おひつできました!
 あーよかった☆
 というわけでようやくおいしいごはんにありつき、
 ちょっと冷めてるうなぎをおいしく頂きました。


 うなぎよりも鯉のことしか記憶にない、そんな不思議な春の日のお話でした。